1954年度 中日ドラゴンズ
(1位:86勝40敗4分.683 監督:天知 俊一)

その年の中日は魔球フォークボールをあやつる杉下の32勝!でセリーグ優勝。 杉下の活躍は凄まじい、登板数63試合!全130試合中の半分だ。正確には65試合出場とある、その訳は、代打だけで2試合出場しているのだ。135打数29安打、打点が14!本塁打なしだが、まるで金田である。2番手の石川投手が21勝。この二人で53勝している。53/86は.616、86勝の2/3をたった二人で稼いでいるのに改めて、ドシェー!!

1954年度 中日ドラゴンズ/打者成績
守備 名前 打率 HR RBI 試合 打数 安打 盗塁
中堅 本多 逸郎 .297 1 25 118 451 134 20
右翼 原田 徳光 .239 6 42 128 465 111 26
一塁 西沢 道夫 .341 16 80 126 498 170 5
三塁 児玉 利一 .272 10 47 107 353 96 3
左翼 杉山 悟 .273 28 91 129 473 129 11
捕手 野口 明 .236 1 27 91 259 61 0
二塁 井上 登 .270 0 34 129 444 120 22
遊撃 牧野 茂 .197 2 30 112 315 62 17

控え 河合 保彦 .244 6 29 68 164 40 2
控え 杉下 茂 .215 0 14 65 135 29 0
控え 石川 克彦 .176 0 10 43 85 15 0

1954年度 中日ドラゴンズ/投手成績
守備 名前 登板 勝利 敗北 防御率 投球回 奪三振
投手 杉下 茂 63 32 12 1.39 395.1 273
投手 石川 克彦 43 21 9 2.24 265 137
投手 徳永喜久夫 28 11 7 3.21 140 42
投手 空谷 泰 28 7 4 2.51 129 89
投手 服部 受弘 17 6 3 2.51 85.2 30

■ 1954年度日本シリーズ 日本シリーズ
中日ドラゴンズ対西鉄ライオンズ

【第1戦】10月30日(土)中日球場<中日 1勝> 
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 = R
西鉄 0 0 1 0 1 0 0 0 0 = 1
中日 1 0 0 0 0 0 0 4 × = 5
勝投手 杉下 ( 1勝0敗 )
敗投手 西村 ( 0勝1敗 )
本塁打
[西] 日比野 1号(3回1点杉下)
[中] 児玉 1号(8回2点西村)
中日打線が8回に爆発。西沢、児玉、杉山のクリーンアップが一気に西村を捕らえて大量4点。派手なホームランがポンポン飛び出す現代のような野球とは 何か違う、渋い日本シリーズだ。まずは中日が先勝。

第2戦 10月31日(日)中 日<中日 2勝> 
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 = R
西鉄 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 = 0
中日 0 0 0 0 0 0 2 3 0 0 × = 5
勝投手 石川克 ( 1勝0敗 )
敗投手 大津 ( 0勝1敗 )
本塁打 [中] 西沢 1号(5回2点大津)
中日がホームで連勝。名古屋のファンも大声援だったであろう。昭和29年だから、戦後9年で野球が庶民に浸透している,前年、巨人に長嶋が入団したのが 野球人気に火を付けた。中日は杉下、石川の2本柱で予定通り2勝。

第3戦 11月2日(火)平和台<中日 2勝1敗>  
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 = R
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 = 0
西鉄 1 0 0 1 0 0 0 0 3 × = 5
勝投手 河村 ( 1勝0敗 )
敗投手 大島 ( 0勝1敗 )
本塁打 [西] 日比野 2号(4回1点大島)
西鉄が本拠地、平和台へ帰って息を吹き返した。鉄腕稲尾が出現前の 西鉄は豪快さが持ち味だ(稲尾後も同じだが)。逆に中日は一点も奪えず。 ローテーションの谷間みたいなものか。

第4戦 11月3日(水)平和台<中日 2勝2敗> 
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 = R
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 0 = 2
西鉄 0 0 0 2 0 0 1 0 × = 3
勝投手 川崎 ( 1勝0敗 )
敗投手 杉下 ( 1勝1敗 )
中日、2試合連続完封負け。あっという間にに西鉄にタイに持ち込まれた。 明日は石川。なんとか一勝して名古屋へ戻りたい。

第5戦 11月4日(木)平和台<中日 3勝2敗> 
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 = R
中日 1 0 0 0 0 0 0 1 1 = 3
西鉄 0 1 0 0 0 0 0 0 1 = 2
勝投手 杉下 ( 2勝1敗 )
敗投手 河村 ( 1勝1敗 )
本塁打 [西] 日比野 3号(9回1点杉下)
連投の杉下が西鉄の反撃をしのぎ、1点差で中日が3勝の王手。 しかも、本拠地名古屋へ戻る。一日明けた、土曜日が中日にとって 勝負だ。先発は、シリーズ好調の石川、最後に締めを魔球杉下に託す 特攻回転だ。

第6戦 11月6日(土)中日<中日 3勝3敗> 
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 = R
西鉄 0 0 0 0 0 0 3 1 0 0 = 4
中日 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 = 1
勝投手 大津 ( 1勝1敗 )
敗投手 石川克 ( 1勝1敗 )
両軍ホームランゼロ。このシリーズのトータル本塁打数が5本。 いかに投高打低の時代かわかる。高校野球そのままだ。典型的なエースで4番バッター時代だ。中日期待の石川が中盤で4点取られて勝負あり。5点とったら勝ちが見える、そんな感じだ。

第7戦 11月7日(日)中日<中日 4勝3敗> 
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 = R
西鉄 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 = 0
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 = 1
勝投手 杉下 ( 3勝1敗 )
敗投手 河村 ( 1勝2敗 )
エースの杉下が3勝目を完投完封で飾って中日、初の日本一。その後は、2007年に落合監督が日本一に導くまでの、なんと、62年間 日本一はお預けだった。

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燃え"た"
ドラゴンズ!
1954

♪♪♪♪♪♪♪
1.
遠い夜空にこだまする
竜の叫びを 耳にして
中日球場 つめかけた
ぼくらを じぃーんと
しびれさす
いいぞ
がんばれドラゴンズ
燃えよドラゴンズ!!

2.
一番本多が 塁に出て
二番原田が 送りバント
 三番西沢 タイムリー
四番児玉 ホームラン
いいぞ
がんばれドラゴンズ
燃えよドラゴンズ!!

3.
五番の杉山が
クリーンヒット
六番野口が
流し打ち
 七番井上
ヒットエンドラン
八番牧野が
スクイズバント
いいぞ
がんばれドラゴンズ
燃えよドラゴンズ!!

4.
杉下 魔球
のフオークボール
石川克彦の
ミラクル投法 
さらに杉下の快速球
徳永も空谷も
服部も
いいぞ
がんばれ
ドラゴンズ
燃えよドラゴンズ!!

5.
一発強打の
河合君
代打でも登場
杉下茂
打つのも特意な
石川克
巨人V9の
頭脳牧野茂
いいぞ
がんばれ
ドラゴンズ
燃えよドラゴンズ!!

6.
監督と
コーチの
作戦に
マウンド護るは
杉下茂
もうすぐ
高木や江藤が
やってくる
雨雨権藤も
もうすぐだ
いいぞ
がんばれ
ドラゴンズ
燃えよドラゴンズ!!
>♪♪♪♪♪♪♪

7.
トラを殺して
優勝だ
くじらを
食べて優勝だ
そして
にっくきジャイアンツ
息の根止めて
優勝だ
いいぞ
がんばれ
ドラゴンズ
燃えよドラゴンズ!!

8.
僕もあなたも
願ってる
いのる気持ちで
待っている
それはひと言
優勝だ
天地監督の
胴上げだ
がんばれがんばれ
ドラゴンズ
燃えよドラゴンズ!!

がんばれ!
がんばれ!
ドラゴンズ!
燃えよドラゴンズ!!

がんばれ!
がんばれ!
ドラゴンズ!
燃えよドラゴンズ!!

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